我が国では世界でも類を見ない優れた献血システムが運用されており、様々な局面で輸血によって生命が支えられています。しかしながら、高齢化が進む先での災害や有事の勃発を考えた時、人工血液を開発し実用化することは、『必須な備え』です。

 一方、動物医療の領域では、治療用の血液が絶対的に不足しています。ドナー動物の確保やボランティアからの供血などで対応している医療現場もありますが、緊急時には間に合わない場合も多くあります。人工血液を実用化して『その命を救う』ことを可能にします。